傷心女子は極上ライフセーバーの蜜愛で甘くとろける
そこへウェイターが前菜を運んできてくれて、沸騰寸前だった凪の心は落ち着きを取り戻した。
魚介のカルパッチョ、野菜のマリネ、キャビアの乗ったパプリカのムースが、まるで芸術品のように綺麗に一皿に盛られている。凪は目を輝かせた。
「凪はS1なに?」
早速カルパッチョを口に運んでいたところへ、漣から訊ねられる。
スタイルとは水泳の種目のこと。自分の一番の得意種目をS1と呼ぶ。
漣は聞かずとも凪が水泳経験者であることを察しているらしい。昼間の泳ぎを見て、そう思ってくれたんだろうか。
泳ぎのプロとも言える漣に実力を認めてもらえたようで嬉しい。凪は顔を綻ばせた。
「私は自由形。漣は?」
「俺はバタフライだった。凪がフリーなのは納得だな。なにしろフォームがすごい綺麗だった」
「ありがとう。一応大学まで競泳部だったからかな。でもインカレとかはいけなかったから全然素人だけど。漣の方がすごいよ。なんといってもプロだし」
「ありがと。とはいえ俺もプロってわけじゃないけど」
「えっ?だってライフセーバーなんじゃないの?」
「そうだけど、それはボランティアだから」
「そうなの?!」
魚介のカルパッチョ、野菜のマリネ、キャビアの乗ったパプリカのムースが、まるで芸術品のように綺麗に一皿に盛られている。凪は目を輝かせた。
「凪はS1なに?」
早速カルパッチョを口に運んでいたところへ、漣から訊ねられる。
スタイルとは水泳の種目のこと。自分の一番の得意種目をS1と呼ぶ。
漣は聞かずとも凪が水泳経験者であることを察しているらしい。昼間の泳ぎを見て、そう思ってくれたんだろうか。
泳ぎのプロとも言える漣に実力を認めてもらえたようで嬉しい。凪は顔を綻ばせた。
「私は自由形。漣は?」
「俺はバタフライだった。凪がフリーなのは納得だな。なにしろフォームがすごい綺麗だった」
「ありがとう。一応大学まで競泳部だったからかな。でもインカレとかはいけなかったから全然素人だけど。漣の方がすごいよ。なんといってもプロだし」
「ありがと。とはいえ俺もプロってわけじゃないけど」
「えっ?だってライフセーバーなんじゃないの?」
「そうだけど、それはボランティアだから」
「そうなの?!」