クラスのマドンナに告られた
そして水曜日。俺たちは病気が治ってから初めての登校をした。運が良かったのか、未来がしっかりとマスクを着けていたからなのかは知らないが、未来に風邪がうつることもなかったようだ。
「でも、本当に良かったよ。またこうして一緒に学校に行けるなんて」
「ああ。もう治らないのかと思うくらいしんどかったよ」
「ふふ。私に感謝してよ」
「それは本当にありがとう」
そして学校に着くと。早速二人が出迎えてくれた。
「どうだった? 未来の看病は」
「まあ、控えめに言って最高かな」
「ふふ。どうでしょう。うちの未来の看病は」
「花枝は調子に乗らないの」
「いいじゃない。私が調子に乗っても」
「良くないだろ。俺は未来にだけ感謝してるから」
「千鶴ー、御堂君がいじめてくる」
「……御堂君は悪く無くない?」
「でもひどいよー」
泣きまね下手すぎだろ。いや、わざとそうしているのか?
「さて、三森さんは放っておいて、俺たちは俺たちで話すか」
「……翔太君。花枝の扱い方慣れてきたわね」
「だって、調子に乗らすわけには行かないから」
ああいうタイプは強く言わなきゃ調子に乗りまくるしな。まあ、とはいえ、俺ずっとボッチだったから、そこらへん良くは分からないけど。でも
「もしかして言いすぎだったか?」
俺が距離感間違えている可能性もある。未来の彼氏である俺に対して文句を言うのが怖いから空気壊しても許さなきゃならないという空気感があるのかもしれない。
「いや、それくらい言っちゃって大丈夫よ。ね、花枝?」
「未来も私に対して厳しいよ……私の味方は千鶴だけだよ。千鶴は私の味方だよね」
「まあ、部分的にはそう」
「部分的にはって何??」
「だって、今の二人の発言なにもおかしいとは思わないし」
「ああ、味方がいない」
そう、三森さんは再び泣きまねをした。今度は本気で悲しいと思っているのだろうか、さらにそう言う、泣いているという感じが増した。