クラスのマドンナに告られた
金髪の、いかにもちゃらちゃらした男。一目見ただけでわかる。こいつは札丘達弘中学の時に俺をいじめていた張本人だ。そのせいで俺はボッチになり、つらい中学生活を送った。
「なんで……?」
「なんでって、見つけたから声をかけただけだ」
いや、そういう事じゃない。どうして俺に声をかけられるんだ、こいつは。
「それよりも翔太には似合わない可愛い彼女連れてるじゃねえか。生意気だな」
「いや、これは」
だめだ、怖い。その感情が俺を包み込む。逃げたい、逃げれない。だめだ、俺の暗き過去が思い浮かばれてしまう。
「未来、ごめん」
「え?」
そして俺は未来を連れて走って逃げていった。
「おい! 待て翔太!!」
「え、どういう?」
「ごめん未来、急に引っ張って。単刀直入に言うと、あいつらは俺を中学の時にいじめてたんだ」
「ああ、そう言うこと?」
「ああ」
「逃げちゃっていいの?」
「逃げることしかできない。それが俺みたいな弱者が取るしかない行動だ」
何しろ、俺の中学時代では、いじめを恐れて、無言で生活していたからな。ひたすら無言でいじめに耐え続けてきた。
あの生活は本当につらかった。
「翔太君、ちょっと待って」
「え?」
未来は俺の手を無理に外して、達弘の方へと歩みを進める。