青いベンチ
「りんごあめ美味しい!」

「りお、食べる事しか考えてないだろ。」

「だってお祭りだもん!当たり前♪」

そう言ってにっこり笑った。

今がチャンスじゃね?

「りお…あのさ…」

「あっ、りおだ!」

また邪魔された…

「克巳!!どうしたの?」

克巳に邪魔された…でもふたりは別れたはず。

仲良いんだな。でもりおの表情がなんかひきつっている気がした。

「何で薫と一緒なの?まさかカップル?」

「そんなわけないじゃん!かお君と一緒だけど後で玲菜とか来るから。」

そう言って笑うけどどこかぎこちない。

「じゃあ俺そろそろ行くわ。じゃあな。」

「バイバイ!」

と、りおが言った後りおがうつむいた。

「りおどうした?」

俺がきくと、

「何でもない。」

そう言ったが明らかにりおは泣いていた。

「大丈夫か?ちょっと場所移動しよう。」

「うん、ありがとう」

そう言ってるみたいだけど、泣いてて何を言っているかよくわからなかった。

少しあるくと近くに公園があった。今は祭のおかげで人通りも少なかった。
< 15 / 34 >

この作品をシェア

pagetop