過去夢の少女
☆☆☆

朝食の時間、私はお母さんにどんな顔を見せればいいかわからず、終始うつむいていた。
「今日は元気ないみたいね? 体調でも悪い?」
「ううん。大丈夫。ちょっと寝不足なだけだよ」

無理やり笑顔を作ってそう答え、逃げるように家を出た。
今お母さんの顔をまともに見れば、きっと泣いてしまう。

そして高校に入学してから毎日見続けている夢について、全部しゃべってしまいそうだった。

お母さんは、娘の私にイジメについて知られたくないはずだ。
だから、胸が痛む中突き放すような態度になってしまった。

それから公園へ向かうと、今日も恵が待ってくれていた。
最初は約束場所や時間を指定していたけれど、それもしなくてよくなった。

これが私たちの朝のルーティーンになっているから。
「今日も夢を見たんだね?」

ベンチに座る前からそう聞かれて、私はしかめっ面をした。
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