イケメン転校生に恋をした

 
 「えっと私はロミオとジュリエットは好きすぎて六回くらい今まで見てました。その中でジュリエットの心情が気になり、彼女を演じることで自分でジュリエットの心情とかがわかるのではないかと立候補しました。勿論、何回も見てるので、演技は上手くできると思います」


 ん、しっかりとした意見が出た。

 出てしまった。


 どうしよう、私、それに比べたら大したことのない理由だよ……

 まずい、負けてしまうかも。


 その中で、もう二人の理由はそこまで大したものではなさそうだったからよかった。

 となったら私と彼女、大原絵里との戦いとなる。頼みます神様。
 私にジュリエットをやらせてください。


 「私が、ジュリエット訳がやりたいと思った理由は、華があると思ったからです。ジュリエットは愛するロミオとの愛の中でいろいろな障害を乗り越えながらでも最後は不幸にも死んでしまう。そんな彼女を私が演じてみたいからです。大原さんが言った通り、私だったらそんなのは耐えられないと思うし、悲しみに満ちると思います。そんな役を演じたい、そう思いました」


 最後軽くぐだった気がする。うぅ、神様お願いします。

 そして、私たち以外で投票を行う事になった。挙手性での多数決は、ケンカの原因になるという事で、投票箱を設置することとなった。鉛筆をその中に入れ、多かった方の勝ちというものだ。

 そして、私と大原さんが14票で同率となり、決戦投票をすることになった。
 お願いします。私に青春を謳歌させてください。


 すると、神様への祈りが通じたのか、一票差で、役をつかんだ。

< 82 / 86 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop