イケメン転校生に恋をした
「やった!」軽くガッツポーズをする。嬉しくてたまらない。
大原さんに失礼だから、あまり大きくはしないけれども。
そして次は。ロミオ役だ。これで大翔君がロミオ役になったら完璧なんだけど……。てか、私、いつの間にか大翔君がロミオ役に立候補すること前提にしてない? 大翔くん頼みます。お願い! という気持ちで、大翔君をちらちらと見る。
「ロミオ役やりたい人!」
「はい!」「はい!」
ロミオ役は二人あげた。大翔君と、優希だ。
え? 優希?
優希は髪の毛が長い。ロミオ役は無理だと思うけど。
「山田さんは女子ですよね」
「可能なら僕は髪の毛を切ります。ショートにします。だめかな」
優希が上目遣いで言う。
「男の子役出来るの?」
司会の子が訊くと、「はい!」と言った後、軽く低い声でロミオのセリフを言った。
覚えてたんだ。
私は全くジュリエットのセリフを覚えてなかったのに。
「なら可能かな」
と言って、候補者の名前に入れた。
……可能だろうけど。なんで?
わざわざ髪の毛切ってまでしたいものなの? ロミオ役って。
優希の髪の長さは魅力の一つだ。
わざわざ一文化祭の劇の為だけにそれをするのが言ったら悪いけど、理解が出来ないの。