夜空に月光を。
晴れ
いちから
朝起きると、知らない天井が広がっていた
隣をみると、見覚えのない男の人が
え、?
「わ、顔だけはきれい、」
私...なにがあって、
彼の顔を眺めていると、パチッと無駄に整った顔が少し歪んで目が開いた
「…ん、顔だけはってなんだよ、」
あ、
彼の声を聞くと、昨日の記憶が一気に蘇ってきた
「ご、ごめん?」
「朝イチからそれかよ、初」
翠はまだ寝ぼけているように、キツイって、と言っている
「って!なんでここで寝てるの?!」
昨日の夜は、確か翠とソファの取り合いになって結局私が甘えさせてもらってベッドで寝かせてもらった、はずじゃ、?
私の頭は朝からパニックだった
とって食わないって言ったのに、、
「ん?あぁ、別に俺のベッドだろ」
ショックだった
「ごめん、泊まらせてくれてありがとう
さようなら」
信頼した私がバカだった
私はすぐに持ち物を手に取って、出ていこうとした
「ちょ、ちょっと待てよ、!」
その様子をみて彼は焦ったように私の後ろ姿を追いかけてくる
「なに?」
私は多分怒りに満ちたようなショックを受けたような2つの感情を織り交ぜたような顔をしていると思う
「んな、怒んなって!一旦話聞け」
話なんて聞いてられない
ありえない
簡単にホイホイついて行かなきゃ良かった
こんな人のどこを見て信頼できるなんて感じたんだろ、
私が馬鹿だった
すぐにこの家から出ていきたくて、ドアノブに手をかけた
でも、その上に私の手よりも全然大きいごつごつした手が重なった
「初!」
私は、さっきのへらへらしてそうな彼からは想像もつかないような大きな声にハッと肩を揺らす
そんな私を見て翠は我に返ったのか、小さな声でごめん、と呟いた
「…泣いてたから」
「え?」
泣いてたって、誰が…
……わたし、?
目の下の方に意識をやると、確かに涙が乾いて、泣いたあとのような感じがした
「ほっとけなかったんだよ、つい…ごめんな?
落ち着いたら、戻ろうと思ってたんだけど、そのまま寝ちまった」
私の後ろで彼は話しているから、表情は分からない
でも、私が申し訳ないことをしてしまったことだけは分かった
「…ごめんなさい」
私がそう言うと、彼はトンっと私の頭にあたたかい手を置いた
「とって食っては、ない」
「…うん」
「あぁ、腹減った
初、朝ごはん食べるぞ」
私は、リビングへ行こうとして振り向いた彼の服を思わず掴んだ
「おぉ、どうした?初」
「私…ここにいていい、の?」
小さい頃から、居場所なんてなかった
「当たり前だろ?でも、いっこ約束して」
「…なに、?」
あったかい表情をしていた彼の顔が、急に真面目な顔つきになった
……なに、言われるんだろ、
私はそんな彼の表情にふと怖くなる
「勝手に居なくなるな」
胸のざわつきに風が吹いて、荒波が穏やかになる
「…迷惑じゃ、ない?」
「迷惑なんて思うわけないだろ?自分の家だと思って、自由に使っていいから」
「すい、ありがとう」
一気に心があたたかくなる
ちょっとだけ、あの時死ななくて良かったと思った
いつか、翠に助けてくれてありがとうって素直に思える日は来るのかな
来ると、いいな
隣をみると、見覚えのない男の人が
え、?
「わ、顔だけはきれい、」
私...なにがあって、
彼の顔を眺めていると、パチッと無駄に整った顔が少し歪んで目が開いた
「…ん、顔だけはってなんだよ、」
あ、
彼の声を聞くと、昨日の記憶が一気に蘇ってきた
「ご、ごめん?」
「朝イチからそれかよ、初」
翠はまだ寝ぼけているように、キツイって、と言っている
「って!なんでここで寝てるの?!」
昨日の夜は、確か翠とソファの取り合いになって結局私が甘えさせてもらってベッドで寝かせてもらった、はずじゃ、?
私の頭は朝からパニックだった
とって食わないって言ったのに、、
「ん?あぁ、別に俺のベッドだろ」
ショックだった
「ごめん、泊まらせてくれてありがとう
さようなら」
信頼した私がバカだった
私はすぐに持ち物を手に取って、出ていこうとした
「ちょ、ちょっと待てよ、!」
その様子をみて彼は焦ったように私の後ろ姿を追いかけてくる
「なに?」
私は多分怒りに満ちたようなショックを受けたような2つの感情を織り交ぜたような顔をしていると思う
「んな、怒んなって!一旦話聞け」
話なんて聞いてられない
ありえない
簡単にホイホイついて行かなきゃ良かった
こんな人のどこを見て信頼できるなんて感じたんだろ、
私が馬鹿だった
すぐにこの家から出ていきたくて、ドアノブに手をかけた
でも、その上に私の手よりも全然大きいごつごつした手が重なった
「初!」
私は、さっきのへらへらしてそうな彼からは想像もつかないような大きな声にハッと肩を揺らす
そんな私を見て翠は我に返ったのか、小さな声でごめん、と呟いた
「…泣いてたから」
「え?」
泣いてたって、誰が…
……わたし、?
目の下の方に意識をやると、確かに涙が乾いて、泣いたあとのような感じがした
「ほっとけなかったんだよ、つい…ごめんな?
落ち着いたら、戻ろうと思ってたんだけど、そのまま寝ちまった」
私の後ろで彼は話しているから、表情は分からない
でも、私が申し訳ないことをしてしまったことだけは分かった
「…ごめんなさい」
私がそう言うと、彼はトンっと私の頭にあたたかい手を置いた
「とって食っては、ない」
「…うん」
「あぁ、腹減った
初、朝ごはん食べるぞ」
私は、リビングへ行こうとして振り向いた彼の服を思わず掴んだ
「おぉ、どうした?初」
「私…ここにいていい、の?」
小さい頃から、居場所なんてなかった
「当たり前だろ?でも、いっこ約束して」
「…なに、?」
あったかい表情をしていた彼の顔が、急に真面目な顔つきになった
……なに、言われるんだろ、
私はそんな彼の表情にふと怖くなる
「勝手に居なくなるな」
胸のざわつきに風が吹いて、荒波が穏やかになる
「…迷惑じゃ、ない?」
「迷惑なんて思うわけないだろ?自分の家だと思って、自由に使っていいから」
「すい、ありがとう」
一気に心があたたかくなる
ちょっとだけ、あの時死ななくて良かったと思った
いつか、翠に助けてくれてありがとうって素直に思える日は来るのかな
来ると、いいな