クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
「ところで、あの話はどうなったんだ?」


「何です、お父さん、あの話って」


お母さんが聞き返す。


「あれだよ、結婚式。真穂と将太君の結婚式」


「結婚式?」


その話は初耳だった。


「そうなのよ。真穂達、婚姻届を出してから式は挙げてないでしょ。だから、改めて結婚式をしたらどう? って言ってたの。太一も3歳になったし、みんなでウエディングドレスの家族写真を撮ったら素敵ねって」


「お母さん、本当にありがとうございます。お父さんやお母さんに勧めてもらって色々考えてるんですけど、なかなか経済的にも難しくて。今、思案中です」


将太君は、うちの和菓子屋を手伝ってくれている。
とても真面目で良く働くし、将来は店を継いでくれるようだ。


「だから、私達が援助したいって言ってるんだけどね……」


「お母さん達の申し出はとても有り難いですが、真穂との結婚式なんで、自分の力で何とかしたいんです。太一にも、胸を張れるように」
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