クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
「将太……。大丈夫だよ、もう充分守ってもらってるから。昔、嫌な男達に絡まれた時、私は将太に助けてもらったから今があるんだよ。あの時、将太がいなかったら、何されてたかわからない。どっかに連れ込まれて好きなようにされて、もしかしたら殺されてたかも」


「真穂……」


「だからね、私のヒーローは将太なの。拓弥さんには感謝しかないけど、その数億倍も私はあなたに感謝してる。ホントに出会ってくれてありがとう」


「バカだな、それはこっちのセリフ。真穂に出会えたから、俺、全部頑張れてる。色んなことにつまづいてた俺‪だったけど、守りたいものができたから俺は強くなれた。お前のおかげ。真穂、本当に……ありがとう」


「いやだ、また泣いてるの?」


「な、何言ってるんだよ。俺は泣いてない。泣いてるのは真穂だろ?」


「な、泣いてないよ~」


「……真穂……。ありがとうな、愛してるよ」


「……うん。将太、私も愛してる」


「明日、結婚式、楽しもうな」


「うん! だね、楽しもう!」
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