クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
「拓弥さん……私、幸せです。でも、こんなに幸せでいいんでしょうか? 何だか少し怖い気がします」


「何も怖くないよ。君の幸せが、そのまま俺の幸せだから。このままずっと……幸せでいよう」


「拓弥さん……嬉しいです」


見つめ合えばわかる。
私達が何を求め合っているのかが――


さっと立ち上がって、私の唇を奪う拓弥さん。


「ミルクティーの味がする」


「私も……します」


「とても甘い唇だ」


熱くて情熱的な口づけが、私の体を瞬間的に火照らせる。
拓弥さんの鍛えられた体に抱かれると、私は理性を失い、完全に「女」になる。


「ああっ……拓弥さん」


ゆっくりと露出していく2人の体。
お互い何も纏わない状態になると、直に拓弥さんの体温が伝わってきた。


「詩穂ちゃん……君は本当に最高の女性だ。誰も君には敵わない」
< 237 / 278 >

この作品をシェア

pagetop