クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
「この前の企画書、改善点も含め、さらに検討してほしい」


「は、はい、わかりました。ありがとうございます」


「お願いします」


「承知致しました」


航輔君の笑顔が嬉しそうで、「良かったね」って、拍手を送りたくなる。
「さらに検討」とは、きっと企画内容が認められたから。このまま採用されれば、航輔君はこの会社で自信を持って頑張っていける。


航輔君も拓弥さんと同じで英語が話せるし、お菓子作りや料理が得意だし、とにかく人に優しくて、たくさんのアイディアを持った感性光る逸材だ。
いつかは「ハピプレ」を最高に盛り上げる立派な役職に就くのだろう。


オフィスには「桐生課長」と「広崎 航輔君」の2人の超イケメンがいて、同じフロアの女性達はいつもドキドキを味わえる状況にある。
他の階のオフィスには無い環境に、それこそ瑠香は私に会うことを口実にして桐生課長を見にきている。他のフロアから女性スタッフの出入りが多くなったのは決して気のせいではない。
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