クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由～隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる～

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あっという間に夜になり、終業してすぐ、私達は城之内さんの車で近くのイタリアンレストランに向かった。
黒のパンツスーツで運転する姿があまりに美しくて、女性だとわかっていてもドキドキする。城之内さんからほのかに漂う大人の香りがさらにそうさせるのだろう。


数分で到着したのは、オシャレな城之内さんにぴったり合った、雰囲気漂うお店だった。


「うわぁ、素敵ですね。こんなところにこんな素敵なお店があったなんて知らなかったです」


「ここ、良く来るの。お料理も美味しいし、このムーディなライティングとか大好きなの」


「確かに……暗めな店内にゆらゆらしたキャンドルの灯りが何とも綺麗ですね」


「そうでしょ。ここに来るとすごく落ち着くの。仕事で疲れた時はここで食べると元気になれるのよ」


「ようこそ、いらっしゃいませ」