クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由～隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる～

「姫川さん、紹介するわね。この子、私の大切な友達の亜里(あり)。ここのオーナーなの。料理を作ったり、接客もしたり、凄腕の経営者よ」


「は、はじめまして、姫川 詩穂です。城之内さんには大変お世話になっています」


なんてエキゾチックで魅力のある人なんだろうか。類は友を呼ぶと言うけれど、城之内さんはやはりお友達まで美人なんだ。


「姫川さんのことは沙織から聞いてます。とても可愛い子を連れていくからって」


「か、可愛いだなんて。とんでもないです」


「亜里、あんまりからかわないであげて。姫川さん、固まってしまってる」


城之内さんは少し意地悪そうな笑みを浮かべた。


「こちらへどうぞ」


亜里さんもニコニコしながら、私達を奥のテーブルに案内してくれた。
席についてすぐにメニューを開き、色々オススメを教えてもらっていくつか注文した。