クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由～隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる～

「色んな人がいるから、どっちもいいのかもな。俺も待つのは嫌いじゃない」


「拓弥さんも？ 本当ですか？」


「ああ。そんな風に見えない？」


「……あ、いや。まあ、ちょっと……拓弥さんがアトラクションに長時間並んでいる想像がつかないというか」


もし本当にこんなイケメンが列に並んでいたら、みんなびっくりしてしまう。
周りの女性達から熱い視線を浴び、ワーワーキャーキャーと、ちょっとした騒ぎになるだろう。


「アトラクションには、それぞれに待ち時間も楽しめる工夫がたくさんある。『ハピプレ』は特にそこにこだわって作られているから全く苦にならないよ」


「私もその意見に賛成です！ 色んな時間を楽しみながら過ごせますよね。すぐイライラしちゃう人とはテーマパークには来たくないです。楽しい気持ちをずっと一緒に共有できる人と来たいです」