その時はきっと 星空がきれい
「えっ瞬、何してんの?」
「読書だけど」
「嘘だろ、今まで一度も本を読んでる姿見たことないんだけど!」
「うん、最近好きになったから」
「へぇ、そういえばあの日本買ってたなぁ。あの日何があったんだよ!」
「別にいいだろ、僕が本読んだって」
「いいけどさ、急すぎて気になるじゃん!…まさか女!?」
「まぁ。」
「!!?」
「でも普通に本も好きになった。」
「え!まじ!?あの瞬が!?恋したの!?」
「いいだろ」
「あーあー、じゃあますますこの学校の女の子は夢がなくなったね」
「で、どんな人なんだよ」
「教えない」
「教えろよ!友達だろ!!」
「だってうるさいもん、絶対」
「ないない!応援するし!!」
「はぁ…なんかわかんないけどすっごい気になったんだ。気づいたらおすすめの本聞いてた」
「へ~、あの瞬が一目惚れか~夢しかないじゃん!」
「その顔うざい」
「おい!!でさ、いい感じなの?名前は?何歳?学生?」
「いや、何も知らない。」
「は?」
「名前も、年齢も。ただ、水曜日と日曜日にあの本屋に来ることだけ。」
「おいおい、ダメじゃんそれ。次会ったら名前と連絡先聞かないと!!」
「まー、頑張ってみる」
確かに名前、なんていうんだろう。
きっとどんな名前でも、教えてもらえるだけで胸がうるさくて幸せなんだろうな。
参ったな、ほんとに恋をしてしまってるみたいだ。