その時はきっと 星空がきれい

「ありがとう!!帰ったらご褒美ください…」
「えっ」
「あっ!ごめん!!言葉にするつもりなくて…忘れて…」
僕は顔真っ赤にして俯く星那さんの手を取り顔を近ずける。
「星那さん、顔が真っ赤です。それにここは外なので、家に帰ったらたくさんご褒美あげますね」
「瞬くん…!!からかわないで…!!」
「星那さんが悪いんですよ?僕の理性壊すから」
「も、もうこの話おわり!!瞬くんは最近何読んでるの?」
「帰ってから続きしましょうね。今はこれ読んでます」

それは僕が1番初めに見つけた本。

「キミのような星」

「あ!!それ私も読んだことあるよ!私が初めて自分で選んで買った本なんだ~」
「僕もです。」
「え!?」
「星那さんにおすすめの本を教えてもらって、本ってこんなに楽しいんだと知って自分で本を見つけて読みたいって思ったんです。その時に見つけた本です。」
「そうなんだね!!すごい偶然!じゃあ読むのは2回目ってこと?」
「そうです。久しぶりにもう一度読みたいなと思って。読んでいたら星那さんに一目惚れしたあの頃を思い出します。」
「恥ずかしいからそういうの言わないで…!!瞬くんは正直すぎるよ…私の心臓何個あっても足りない…!!」
「僕だって心臓間に合ってないです」
「私何もしてないよ?」
「毎日理解できないくらい可愛いですよ」
「あ〜もうまたそうやって…」
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