ワケありニートな年下ワンコを飼いました
「私は別に、稼ぎたいから仕事を頑張っているわけじゃありません。自分のできるかぎりを尽くして、人の役に立ちたいんです。クライアントだけじゃない、たくさんの人の役に」
井上さんの仕事に対する姿勢は、私とよく似ている。
もちろん報酬に反映されるから頑張れる部分もあるけれど、一番の喜びは、誰かの役に立つこと。それこそが仕事のやりがいだし、自分の生きる道だと思っている。
井上さんのそんな姿勢を理解せずに「まだ稼ぎたいの?」だなんて。別れて正解だと感じてしまうわ。口には出さないけれど。
「彼のことが、大好きでした。だけど、一気に気持ちが冷めてしまって……」
「そうなの……」
「結局、人生を一緒に歩む相手ではなかったんです。前もって、それが分かってよかったと思います」
「もう、気持ちは落ち着いた?」
「はい。2日間くらいは、ショックで落ち込みましたけど」
運ばれてきたスモークサーモンサラダを食べながら、井上さんが笑う。
本当は、もっと落ち込んだんじゃないかな。結婚を考えていた相手と、決定的な価値観の違いが浮き彫りになってしまったんだもの。
確か、2年くらい付き合っていたんだっけ。すぐに気持ちを切り替えられるわけないわよね。そばにいるのが当たり前になってきた人と、お別れすることになったんだから。
井上さんの仕事に対する姿勢は、私とよく似ている。
もちろん報酬に反映されるから頑張れる部分もあるけれど、一番の喜びは、誰かの役に立つこと。それこそが仕事のやりがいだし、自分の生きる道だと思っている。
井上さんのそんな姿勢を理解せずに「まだ稼ぎたいの?」だなんて。別れて正解だと感じてしまうわ。口には出さないけれど。
「彼のことが、大好きでした。だけど、一気に気持ちが冷めてしまって……」
「そうなの……」
「結局、人生を一緒に歩む相手ではなかったんです。前もって、それが分かってよかったと思います」
「もう、気持ちは落ち着いた?」
「はい。2日間くらいは、ショックで落ち込みましたけど」
運ばれてきたスモークサーモンサラダを食べながら、井上さんが笑う。
本当は、もっと落ち込んだんじゃないかな。結婚を考えていた相手と、決定的な価値観の違いが浮き彫りになってしまったんだもの。
確か、2年くらい付き合っていたんだっけ。すぐに気持ちを切り替えられるわけないわよね。そばにいるのが当たり前になってきた人と、お別れすることになったんだから。