ワケありニートな年下ワンコを飼いました
「それじゃあ、次のステップね。つま先の角度は、そのまま。ペンギンみたいな感じで、歩幅を小さく歩いてみて」
「て、て、手、離さないでくださいね」
「安心して。絶対、離さないから」
硬い表情で、私の両手をしっかり握るガクくん。小さな子どもに教えているような感覚だわ。
私は後ろ歩きをしながら、ゆっくりガクくんの手を引く。
「はい、右、左、右、左。少し膝を曲げて、重心を低くね」
「待って待って、ゆっくり!」
「はいはい」
まだ少し腰が引けているけれど、思ったよりスムーズに足は出ている。どうやら、運動神経が悪いわけではなさそうね。
大学生くらいの女性ふたりが、私たちのやり取りをにこやかな表情で眺めている。
「かわいいカップル~」
そんな声が聞こえて、姉弟じゃなくてカップルに見られることを、内心喜んでしまった。
でもそれどころじゃないガクくんは、額に汗を浮かべながら、一生懸命足を前に出している。結構、様になってきたみたい。
やっぱり飲み込みが早いというか、基本的に器用なのよね。
「かなり滑れるようになったじゃない。もう、手を離してもいいんじゃない?」
「やっ、やだ! 嫌ですー!」
駄々っ子のように全力で首を振りながら、ガクくんは両手に力を込めた。あぁもう……抱きしめて、頭をもふもふしたい。
「て、て、手、離さないでくださいね」
「安心して。絶対、離さないから」
硬い表情で、私の両手をしっかり握るガクくん。小さな子どもに教えているような感覚だわ。
私は後ろ歩きをしながら、ゆっくりガクくんの手を引く。
「はい、右、左、右、左。少し膝を曲げて、重心を低くね」
「待って待って、ゆっくり!」
「はいはい」
まだ少し腰が引けているけれど、思ったよりスムーズに足は出ている。どうやら、運動神経が悪いわけではなさそうね。
大学生くらいの女性ふたりが、私たちのやり取りをにこやかな表情で眺めている。
「かわいいカップル~」
そんな声が聞こえて、姉弟じゃなくてカップルに見られることを、内心喜んでしまった。
でもそれどころじゃないガクくんは、額に汗を浮かべながら、一生懸命足を前に出している。結構、様になってきたみたい。
やっぱり飲み込みが早いというか、基本的に器用なのよね。
「かなり滑れるようになったじゃない。もう、手を離してもいいんじゃない?」
「やっ、やだ! 嫌ですー!」
駄々っ子のように全力で首を振りながら、ガクくんは両手に力を込めた。あぁもう……抱きしめて、頭をもふもふしたい。