ワケありニートな年下ワンコを飼いました
「印税お支払い通知書……?」

 差出人は大手出版社。宛名には、間違いなく「武内雅空様」と書いてある。え、これって……。

「あ。そういえば、話していませんでしたよねー」

 出版社からの圧着ハガキを開きながらガクくんが言う。そして、私にハガキの内容を見せてくれた。そこには70万円ほどの支払額が記載されている。

「これ、僕が書いた小説の印税です。刷部数印税なので、今回ドーンと入りました」

 僕が書いた小説……って、ガクくんは小説家だったの?

「あ、めちゃくちゃビックリしているでしょ」
「え、あ、うん。だって、まったく想像していなかったから」

 だけど思い返してみれば、ガクくんはよく自室でパソコンに向かっていた。真面目な表情で、ゲームをやっているようには見えなかったし……そっか、あれは小説を書いていたのね。

 そういえば、よく本屋へ行くし。彼のタブレットにも、電子書籍の小説がたくさん入っているし。驚きはしたものの、納得できる要素はたくさんあった。
 
「ちゃんと話さなくちゃと思っていたのに、きっかけがつかめなくて。ごめんなさい」
「ううん、それはいいのよ。なにかやりたいことがあるんだろうとは思っていたけど、小説を書くことだったのね」

 小説の執筆に専念したいから、働きたくないと言っていたんだ。ようやく腑に落ちたわ。
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