ワケありニートな年下ワンコを飼いました
これまでの溝を埋めるように、両親とたくさん会話をして翌日の昼過ぎに帰宅すると、ガクくんが優しい表情で出迎えてくれた。
実家もいいけれど、いまではここが私の帰る場所になっている。自分で買った家だからというだけじゃない。いつも、笑顔のガクくんがいてくれるから。
「んー! めちゃくちゃ美味しいー!」
持ち帰ったマドレーヌをひと口食べると、ガクくんが感嘆の声を上げた。今朝、母が改めて焼いてくれて、ガクくん用に持たせてくれたのよね。
「ねぇ、彩女さん。お母さんと、電話できませんか?」
「え? い、いま?」
「はい。マドレーヌのお礼を言いたいので」
いきなりだけど……でも、そうよね。すぐにお礼を伝えるほうが、印象はよくなりそう。
とりあえず母のスマホに電話をかけてみると、すぐに応答があった。
「どうしたの? 忘れ物でもした?」
「ううん、あの……ガクくんが、マドレーヌのお礼を言いたいって。代わってもいい?」
「あらー、律儀ねぇ。ぜひ、代わってちょうだい」
スマホを差し出すと、ガクくん妙は嬉しそうな顔で受け取った。
「初めまして、武内雅空です。はい、彩女さんには、いつもお世話になっています。」
普段通りの声色だわ。案外、物怖じしないのね。
実家もいいけれど、いまではここが私の帰る場所になっている。自分で買った家だからというだけじゃない。いつも、笑顔のガクくんがいてくれるから。
「んー! めちゃくちゃ美味しいー!」
持ち帰ったマドレーヌをひと口食べると、ガクくんが感嘆の声を上げた。今朝、母が改めて焼いてくれて、ガクくん用に持たせてくれたのよね。
「ねぇ、彩女さん。お母さんと、電話できませんか?」
「え? い、いま?」
「はい。マドレーヌのお礼を言いたいので」
いきなりだけど……でも、そうよね。すぐにお礼を伝えるほうが、印象はよくなりそう。
とりあえず母のスマホに電話をかけてみると、すぐに応答があった。
「どうしたの? 忘れ物でもした?」
「ううん、あの……ガクくんが、マドレーヌのお礼を言いたいって。代わってもいい?」
「あらー、律儀ねぇ。ぜひ、代わってちょうだい」
スマホを差し出すと、ガクくん妙は嬉しそうな顔で受け取った。
「初めまして、武内雅空です。はい、彩女さんには、いつもお世話になっています。」
普段通りの声色だわ。案外、物怖じしないのね。