ワケありニートな年下ワンコを飼いました
「電話でのガクくんの声って、なんだか普段より明るいのよね。聞いているだけで心地いい感じ」
「笑声ってやつです。学生のころコールセンターでバイトをしていたので、習得しました」
笑声……聴くだけで、声の主が笑顔だと想像できる声、ね。確かにガクくんの電話での声は、顔が見えなくても表情が分かる。
ていうか、学生時代はコールセンターで働いていたんだ。まだまだ、知らないことがたくさんあるわ。
「コールセンターって、大変そうね」
「そうですねぇ、クレーム対応もガッツリありましたから。でも時給が高かったので、3年くらい働いていましたよ」
なるほど。電話で明るい声になるのが、もう染みついているのね。
これまでミステリアスだったガクくんのバックボーンが、少しずつ明らかになっている。そのたびに彼の心に触れられている気がして、なんだか妙に嬉しい。
「あ、レモンがないなぁ……って、彩女さん。なんか嬉しそうですね」
「うん。ガクくんのことが、またひとつ知れたから」
「コールセンターのことですか? こんな話でいいなら、いつでもペラペラ喋りますよ」
「本当? ガクくんのこと、もっと知りたい」
するとガクくんは小走りで駆け寄ってきて、座ったままの私を力強く抱きしめた。
「笑声ってやつです。学生のころコールセンターでバイトをしていたので、習得しました」
笑声……聴くだけで、声の主が笑顔だと想像できる声、ね。確かにガクくんの電話での声は、顔が見えなくても表情が分かる。
ていうか、学生時代はコールセンターで働いていたんだ。まだまだ、知らないことがたくさんあるわ。
「コールセンターって、大変そうね」
「そうですねぇ、クレーム対応もガッツリありましたから。でも時給が高かったので、3年くらい働いていましたよ」
なるほど。電話で明るい声になるのが、もう染みついているのね。
これまでミステリアスだったガクくんのバックボーンが、少しずつ明らかになっている。そのたびに彼の心に触れられている気がして、なんだか妙に嬉しい。
「あ、レモンがないなぁ……って、彩女さん。なんか嬉しそうですね」
「うん。ガクくんのことが、またひとつ知れたから」
「コールセンターのことですか? こんな話でいいなら、いつでもペラペラ喋りますよ」
「本当? ガクくんのこと、もっと知りたい」
するとガクくんは小走りで駆け寄ってきて、座ったままの私を力強く抱きしめた。