ワケありニートな年下ワンコを飼いました
「さっきからずーっと、イキっぱなしですよね。どうして今日は、そんなに反応がいいんですか?」
「だっ……て、ガクくんが」
「僕が、なんですか?」

 私の頬に手を当てて、ガクくんが優しく微笑む。

 あぁ、分かった。どうして今日は、こんなに反応をしてしまうのか。
 ガクくんが丁寧で優しいから。それもだけど、一番大きな理由がある。これまでは自覚していなかった、大切なこと。
 
「ガクくんのことを、好きだから……」
「え?」
「私が、ガクくんを好きすぎるから……触れられるところが全部、気持ちよくなっちゃって……」

 すると、ガクくんの顔が一気に赤くなった。

「それは、やばいですって」
「ガクくん、顔が真っ赤」
「だって、そんなこと言うからぁ! 不意打ちすぎるでしょ!」

 さっきまでは余裕の表情だったのに。こんなことで赤くなるなんて、やっぱりかわいい。思わず彼の顔を引き寄せて、唇を重ねた。
 
 私の気持ち、ちゃんと伝わっているかな。
 情けなくても、意気地なしでもいい。強い部分も弱い部分も全部含めて、ガクくんが大好きなんだってこと。
 
「彩女さんって、受け身かと思いきや、結構攻めてきますよね」
「そういう性格なの」
「すっごく大好きです」
「私も、大好きだよ」

 ガクくんが、ぎゅっと抱きついてきた。よかった。気持ちは伝わっているみたい。
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