ワケありニートな年下ワンコを飼いました
「対話ってね、分かってほしい、受け入れてほしいって気持ちが強すぎるとうまくいかないのよ。どうしても感情的になってしまうから」
「確かにそうですね」
「だからまずは自分の気持ちを整理して、それを伝えることだけを念頭に置いていたの」
「自分の気持ち……」
「ガクくんはどう? お父様に対する気持ち、整理できている?」
マグカップをテーブルに置いて、ガクくんはまた俯いた。
しばらく無言の時間が流れる。きっと頭の中で自問自答しているのね。こういうときは、静かに待つしかない。
「僕は……」
ガクくんの膝へ置いた手に、彼の手が重なる。
「どれだけ反対されても、僕は僕の責任で、やりたいことをやり通す。それを父に伝えたいです。もちろん応援してもらえたら嬉しいですけど……父には父の考えがあるし、それを否定するのも嫌なので」
表情に迷いはない。もう覚悟は決まったみたいね。やっぱり、彼らしい答えだと思った。
「私もそんな感じだったよ。そう思えたのは、ガクくんのおかげ」
「え、僕の?」
「あなたが、私の目標を全力で応援して支えてくれているから。たとえ両親と分かり合えなくても、ガクくんがいてくれるなら、それだけで十分だって思っているの」
本当に分かり合える人が、たったひとりでもいればいい。そう思えたから、ようやく一歩踏み出せた。
「確かにそうですね」
「だからまずは自分の気持ちを整理して、それを伝えることだけを念頭に置いていたの」
「自分の気持ち……」
「ガクくんはどう? お父様に対する気持ち、整理できている?」
マグカップをテーブルに置いて、ガクくんはまた俯いた。
しばらく無言の時間が流れる。きっと頭の中で自問自答しているのね。こういうときは、静かに待つしかない。
「僕は……」
ガクくんの膝へ置いた手に、彼の手が重なる。
「どれだけ反対されても、僕は僕の責任で、やりたいことをやり通す。それを父に伝えたいです。もちろん応援してもらえたら嬉しいですけど……父には父の考えがあるし、それを否定するのも嫌なので」
表情に迷いはない。もう覚悟は決まったみたいね。やっぱり、彼らしい答えだと思った。
「私もそんな感じだったよ。そう思えたのは、ガクくんのおかげ」
「え、僕の?」
「あなたが、私の目標を全力で応援して支えてくれているから。たとえ両親と分かり合えなくても、ガクくんがいてくれるなら、それだけで十分だって思っているの」
本当に分かり合える人が、たったひとりでもいればいい。そう思えたから、ようやく一歩踏み出せた。