ワケありニートな年下ワンコを飼いました
 絶対的な味方がいてくれるのは、本当に心強いこと。ガクくんの存在は、もう私の人生になくてはならないものだわ。

「だから私も、ガクくんの夢や目標を全力で守る。やりたいことを存分にできるようにサポートする。いつだって、なにがあったって、私は絶対にあなたの味方よ」

 彼が覚悟を決めたのなら、精一杯応援する。お互いに、やりたいことをやりきるために。私も腹を括った。

「……やっぱり、彩女さんってかっこいいな」

 そう言うと、ガクくんは横になって、私の膝に頭を預けた。
 
「僕ねぇ、本当は甘えられるほうがいいと思っていたんですよ。これまで付き合ってきた人は、年下ばかりだったし」
「え、そうなの?」
「やっぱり、昔の僕は虚勢を張っていたんだと思います。彩女さんと出会って気がつきました」

 ほとんど無意識に、ふわふわの頭を撫でていた。
 私もガクくんと出会って、素直に甘えられる喜びを知った気がする。

「父に対しても、自分を大きく見せたいって気持ちがあったのかな。少しでも本の売上を上げておきたい、なんて考えていましたし。でも彩女さんと話していて、なんだか楽になりました」
「それならよかった」

 気負わず、ありのままの自分の気持ちを伝える。大切なのは、きっとそういうこと。
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