ワケありニートな年下ワンコを飼いました
「確かに、収入や社会的地位は低いかもしれません。だけど、彼にしかない魅力をたくさん持っています」
お父様が、こちらに視線を向けた。
「努力して立場を得るのはとても立派だと思いますし、そういう男性とお付き合いをしていたこともあります。でもガクくんには、職業や肩書を知らないまま惹かれました。ビジネス関係の方とばかりお付き合いをしてきた私にとって、初めてのことです。彼の人柄そのものが、とても素敵だと思ったから」
喋りすぎだと思いながらも、口から勝手に言葉が出てきてしまう。
マスターが意味ありげに微笑みながら、テーブル席のお客さんの元へ向かった。
「すみません、ひとりでペラペラと」
「こちらこそ、失礼な物言いをしました」
「とんでもないです。ガクくんのことを、心配されているんですよね」
「……雅空とのことを真剣に考えてくださっているようで、安心しました」
お父様はまた正面を向いて、ロゼワインを口にした。
奥のキッチンから、ガーリックのいい香りが漂ってくる。カウンターから少しだけ見えるガクくんの表情は、とっても楽しそう。お父様に手料理を食べてもらえるのが嬉しいのね。
「ガク、気合いが入っているなぁ」
マスターがテーブル席のお客さんの退店を見送って、カウンターへ戻ってきた。
お父様が、こちらに視線を向けた。
「努力して立場を得るのはとても立派だと思いますし、そういう男性とお付き合いをしていたこともあります。でもガクくんには、職業や肩書を知らないまま惹かれました。ビジネス関係の方とばかりお付き合いをしてきた私にとって、初めてのことです。彼の人柄そのものが、とても素敵だと思ったから」
喋りすぎだと思いながらも、口から勝手に言葉が出てきてしまう。
マスターが意味ありげに微笑みながら、テーブル席のお客さんの元へ向かった。
「すみません、ひとりでペラペラと」
「こちらこそ、失礼な物言いをしました」
「とんでもないです。ガクくんのことを、心配されているんですよね」
「……雅空とのことを真剣に考えてくださっているようで、安心しました」
お父様はまた正面を向いて、ロゼワインを口にした。
奥のキッチンから、ガーリックのいい香りが漂ってくる。カウンターから少しだけ見えるガクくんの表情は、とっても楽しそう。お父様に手料理を食べてもらえるのが嬉しいのね。
「ガク、気合いが入っているなぁ」
マスターがテーブル席のお客さんの退店を見送って、カウンターへ戻ってきた。