ワケありニートな年下ワンコを飼いました
「あ! 彩女さーん!」
お店のドアを開けるとすぐに、ガクくんは私にだけ見える耳としっぽをパタパタ動かした。
「お疲れ様。ちゃんと働いているわね」
「もちろんですよぉ。言ったことは、必ず守ります」
そう言って胸を張る姿は、小さな子どもみたい。1週間の仕事の疲れが吹き飛ぶ愛らしさだわ。
お店には、カップルと思われるお客さんが1組いた。テーブル席で、ゆったりお酒を楽しんでいる。
私がカウンターに座ると、奥からマスターが出てきた。
「彩女さん、こんばんは」
マスターはいつも「いらっしゃいませ」ではなく「こんばんは」と言ってくれる。その心地よさが、このお店を気に入っている理由のひとつだった。
「こんばんは、マスター。奥様のお加減は、いかがですか?」
「もうすっかり元気ですよ。お気遣い、ありがとうございます」
柔らかく笑いながら、いつものようにウイスキーを出してくれる。
「ガクは、ご迷惑をおかけしていませんか?」
「迷惑だなんて、とんでもない。とっても助かっています。家事の手際がよくて、ビックリです。食事も美味しいし」
「それはよかった」
「だから、ちゃんとやっているって言ったでしょ。涼介さんは心配性だなぁ」
ガクくんは口を尖らせながら言ったあと、テーブル席へお酒を運びに行った。
お店のドアを開けるとすぐに、ガクくんは私にだけ見える耳としっぽをパタパタ動かした。
「お疲れ様。ちゃんと働いているわね」
「もちろんですよぉ。言ったことは、必ず守ります」
そう言って胸を張る姿は、小さな子どもみたい。1週間の仕事の疲れが吹き飛ぶ愛らしさだわ。
お店には、カップルと思われるお客さんが1組いた。テーブル席で、ゆったりお酒を楽しんでいる。
私がカウンターに座ると、奥からマスターが出てきた。
「彩女さん、こんばんは」
マスターはいつも「いらっしゃいませ」ではなく「こんばんは」と言ってくれる。その心地よさが、このお店を気に入っている理由のひとつだった。
「こんばんは、マスター。奥様のお加減は、いかがですか?」
「もうすっかり元気ですよ。お気遣い、ありがとうございます」
柔らかく笑いながら、いつものようにウイスキーを出してくれる。
「ガクは、ご迷惑をおかけしていませんか?」
「迷惑だなんて、とんでもない。とっても助かっています。家事の手際がよくて、ビックリです。食事も美味しいし」
「それはよかった」
「だから、ちゃんとやっているって言ったでしょ。涼介さんは心配性だなぁ」
ガクくんは口を尖らせながら言ったあと、テーブル席へお酒を運びに行った。