ワケありニートな年下ワンコを飼いました
「痛くないですか?」
「うっ……ん、大丈夫」

 ガクくんは、この前と同じように……ううん、もっと優しく、丁寧に愛撫をしてくれる。

 相変わらず上手で、彼の指や舌が動くたびに体が痙攣して、はしたないほどに声が出てしまった。いつの間にか、服を全部脱がされているし。

「ちゃんと覚えていますよ。彩女さんの体は、どこがいいのか」

 さっきまでの殊勝な態度とは一変して、いつものガクくんが顔を出す。
 無邪気だったり、色っぽかったり、彼の表情は本当に多彩。そのすべてを、私に見せてほしい。
 
「今日は『ダメ』って言わないんですね」
「……も、もう! どうして、そういう意地悪を言うのよ」
「あはは、ごめんなさい。余裕がないのを、ごまかそうとしました」

 やっぱりかわいい。健気なところも、生意気なところも、意地悪なところも、いまみたい照れ笑いを浮かべるところも。すべてを愛おしく感じる。

 ほかの誰でもない。私は、ガクくんに抱かれたいのだと実感した。

「今日は、この先もするんだって思うと……ちゃんと彩女さんを気持ちよくできているのか、なんだか妙に気になっちゃって」
「ガクくんに触れられるのは、すごく気持ちいいよ」

 少し不安そうな顔を、両手で包み込む。

「それに、誰だって最初は『はじめて』なんだから。上手くやらなきゃとか、思わなくていいの」

 私も、経験のない人とのセックスは初めて。だからというわけではないけれど、彼のすべてを受け入れたかった。
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