ワケありニートな年下ワンコを飼いました
 だけど、家のことをすべてきちんとしてくれているし、ヒモというのは失礼よね。私は家事労働の対価を支払っているだけだし。

 それなら、住み込みの家政夫……? でも家政夫とセックスはしないし。ああ、彼との関係を表現する適切な単語が思い浮かばないわ。

「……見に行くの、嫌ですか?」

 いけない。考え込んで、つい黙ってしまった。ガクくんが悲しそうな顔をしている。
 
「あ、違うの! 仕事のスケジュールを考えていて。私もガクくんと一緒に、イルミネーションを見に行きたいから」
「本当ですか? やったぁ!」

 あぁ、キュンとする。たとえ知り合いに見られたとしても、彼が喜んでくれるのなら、もうなんでもいいか。毎日毎日、懸命に家事をしてくれているんだもの。

 結局、2日後の水曜日の夜にガクくんと待ち合わせをして、東京ミッドタウンのイルミネーションを見に行くことにした。

「明後日、楽しみだなぁ」

 お風呂に入って寝る時間になっても、ガクくんはこの話ばかり。そんなにイルミネーションが好きなのかしら。

「ねぇ~、彩女さん」

 ドレッサーで寝る前のスキンケアを終えてベッドへ入ると、甘えるように抱きつかれる。
 最近、ずっとこんな感じなのよね。セックスするしないにかかわらず、ベッドではピッタリくっついてくるの。寒いから?
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