ワケありニートな年下ワンコを飼いました
「ガク、くん。あの、ベッドに」
「ごめんなさい、我慢できません」
「で、でもシャワーは?」
「僕、においますか? 」
「そうじゃないけど……ひぁっ!」

 突然ガクくんに首筋を舐められて、思わず大きな声を上げてしまった。

「彩女さんの味、好きなんですよ。だからそのまま食べさせてください」

 低い声で囁いて、そのまま耳を甘噛みしてくる。
 玄関なのに。まだ、靴もコートも脱いでいないのに。そう思いながらも、この状況に興奮している自分がいる。

「こうされるの、好きでしょ?」

 わざと音を立てながら、ガクくんが私の耳を舐めはじめた。
 どうやら私は、耳が相当弱いみたい。こんなこと、彼に抱かれるまで知らなかった。

 引き出して、暴いて、優しく包み込む。ガクくんとのセックスは、そんな感じ。

 息も服も乱れて、必死に声を押し殺して、理性と本能の狭間で揺れ動く。そのうち、理性はどこかへ消えていった。

「彩女さん。もう、挿れたいです」

 いつもより短い前戯。それなのに私は、十分潤っていた。

 スカートを捲り上げて、タイツを膝まで下ろされる。そして財布の中から取り出したスキンを着けて、ガクくんが後ろから貫いてきた。

 こんな場所で、こんな格好でするなんて、初めて。いつもより敏感なのは、普段と違うシチュエーションだからなのかな。

「声、少し抑えてくださいね」

 耳元で言われると、ゾクゾクする。こういうふしだらな自分も、ガクくんに引きずり出されてしまった。
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