冷徹無慈悲なCEOは新妻にご執心~この度、夫婦になりました。ただし、お仕事として!~
「こんなふうに連絡をもらえただけで、十分ありがたいです。七森さんは今夜のパーティーに出席されますよね? そんな忙しいときに、お気遣いさせてしまって――」
『違うよ』
咲穂の台詞を遮って、悠哉が口を挟んだ。いやに真剣で、切実な声だった。
『お気遣い、なんかじゃない。僕が咲穂ちゃんと話したかったんだ。君にどうしても……伝えたいことがあって』
声だけでもわかる、彼の熱意に押されて咲穂は口を閉ざす。
『咲穂ちゃんはさ、櫂のことが大好きだよね?』
ど直球に核心を突かれて、咲穂はたじろぐ。
「え、あ、その」
『隠さなくていいよ、見てればわかるから』
クスクスと笑ったあとで、悠哉はまっすぐに告げる。
『でも、僕も咲穂ちゃんのことが大好きなんだ』
「え……え……えぇ?」
彼はさらりと言ったけれど、咲穂には衝撃のひと言だった。
『そんなに驚く? 僕も、咲穂ちゃんほどじゃないけど結構わかりやすいほうだと思うんだけどな』
「いや、ま、待ってください。今のは、友人としてとか仕事仲間としてではなく?」
『うん。男として君が好きだよ』
なにも、言葉が出てこなかった。始まりはどうあれ、咲穂は櫂の妻。悠哉は夫の友人になるわけで、そういう対象と認識したことなど一度もなかったから。
(な、七森さんが私を好き?)
呆然としている咲穂に、彼は言葉を尽くして思いを伝えてくれる。
『瞳を輝かせて仕事をしているところが素敵だなと思うし、咲穂ちゃんの笑顔が好きなんだ。だから……君が泣くところは見たくない』
スマホの向こう側で彼が大きく深呼吸をする気配がした。
『違うよ』
咲穂の台詞を遮って、悠哉が口を挟んだ。いやに真剣で、切実な声だった。
『お気遣い、なんかじゃない。僕が咲穂ちゃんと話したかったんだ。君にどうしても……伝えたいことがあって』
声だけでもわかる、彼の熱意に押されて咲穂は口を閉ざす。
『咲穂ちゃんはさ、櫂のことが大好きだよね?』
ど直球に核心を突かれて、咲穂はたじろぐ。
「え、あ、その」
『隠さなくていいよ、見てればわかるから』
クスクスと笑ったあとで、悠哉はまっすぐに告げる。
『でも、僕も咲穂ちゃんのことが大好きなんだ』
「え……え……えぇ?」
彼はさらりと言ったけれど、咲穂には衝撃のひと言だった。
『そんなに驚く? 僕も、咲穂ちゃんほどじゃないけど結構わかりやすいほうだと思うんだけどな』
「いや、ま、待ってください。今のは、友人としてとか仕事仲間としてではなく?」
『うん。男として君が好きだよ』
なにも、言葉が出てこなかった。始まりはどうあれ、咲穂は櫂の妻。悠哉は夫の友人になるわけで、そういう対象と認識したことなど一度もなかったから。
(な、七森さんが私を好き?)
呆然としている咲穂に、彼は言葉を尽くして思いを伝えてくれる。
『瞳を輝かせて仕事をしているところが素敵だなと思うし、咲穂ちゃんの笑顔が好きなんだ。だから……君が泣くところは見たくない』
スマホの向こう側で彼が大きく深呼吸をする気配がした。