冷徹無慈悲なCEOは新妻にご執心~この度、夫婦になりました。ただし、お仕事として!~
「そうか。振られ……はぁ? いつの間にそんな話を?」
「いきすぎた嫉妬は見苦しいよ、櫂。そんなことよりさ」

 動揺しまくる櫂を軽くいなして、悠哉は咲穂にスマホの画面を見せた。

「さっきの会見、早速ネットニュースになってるんだけど……世間の反応、上々だよ」

 彼の言うとおり、早くも櫂の発言が記事になり数々のコメントが寄せられている。

『公開告白、かっこいい!』
『どう考えてもガチ告白だよ~。奥さんが羨ましい』 

 悠哉がいちいち声に出して読みあげるので、咲穂は恥ずかしさにうつむく。

「七森さん、もうそのへんで」

 もちろん好意的な声ばかりではなく、真逆の意見もあるにはあった。けれど数日前までの大バッシングを思えば、櫂の記者会見はリベタスの逆風を跳ねのけたといえるだろう。

「出水さん、美津谷CEO。おつかれさまです~」

 悠哉に続いて、理沙子たちリベタスチームのみんなも来てくれた。

「白木チーフ、みなさん。このたびはご心配をおかけして、本当に申し訳ありませんでした」

 咲穂はあらためて謝罪をする。

「う~ん、心配は……そんなにしていなかったかも。ね、みんな?」

 理沙子の問いかけにみんながうなずく。キョトンとする咲穂にクスクス笑って理沙子が説明する。

「だって、出水さんがCEOを大好きなのは顔を見ればわかるし」
「うん、うん」

 理沙子の言葉に一同が同意する。

「美津谷CEOも……イメージに似合わず、ものすごく素直な人なんだな~ってみんなで噂してたくらいだから」
「呆れちゃうくらいに、出水さんしか見ていないんですもん」
「そうそう、最初のプレゼンのときからずーっと!」
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