誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
【俺達の次世代へ~友情出演:宇河北斗】
ある日、院長から呼び出され、院長室に入ると、
「天真君、隣の来客室にお客さんだよ。君と話がしたいからって、待ってるから」
「どちら様ですか?」
「入ってからのお楽しみだ」
院長に促され、来客室に入ると、1人の男性が待っていた。
この人は・・・確か・・・

「富城先生。お忙しい中、お時間いただきありがとうございます。宇河HDの宇河です」
世界でも名の通る、総合商社の宇河HDの社長。
何でも、先見の明と瞬時で人の心が理解出来るって噂だけど・・・

「富城です。宇河社長の事は、よく存じ上げておりますが、今日はどのようなお話でしょうか?」
「実は、ドクターの希望で、世界の医学に触れる機会をもっと作りたいと思い、白波院長にご指導とご協力をお願いにあがりまして。そして、それが実現すれば、富城先生にもご協力をお願いしたいと、ご挨拶に来ました」
「私に?」
「先生のお噂は、以前から白波院長に伺っていました。今後、アメリカに研修に行かれる話のことも。人口減少と働き方改革による人手不足に、厳しい状況に置かれながらでも、人命救助に力を注ぐ。私も医療業界に色々な面で支援したいと思っています」
「そのように言っていただけると、心強いですよ」
「類い希な技術に加え、先生が兼ね備える情熱と冷静さで、私のプロジェクトにお力添えいただけませんでしょうか?」
「えぇ、もちろんですとも」
「では、今後とも宜しくお願いします。白波院長には、私からご報告します」
「はい、ご期待に添えるよう、私も今後一層、邁進します」
「ありがとうございます。では、これで失礼します」

颯爽と歩く後ろ姿は、さすが若くして、世界屈指の総合商社『宇河ホールディングス』の社長になっただけである。

父さんが俺を育ててくれたように、俺もまた、次の世代のドクターを育てていかないと・・・

それには美来。君の力が必要だな。
これから俺を支えるのは、美来しかいない。
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