誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
センターに戻ると、電話が鳴った。
「富城先生!健真会救急医療センターから、緊急手術が重なって、心臓疾患の患者さんの受け入れが出来ず、こちらで受け入れて欲しいと連絡です」
「受けて下さい」
言葉をかけながら、急いで処置室に向かった。

「富城先生!ドクターカーが到着します!」
「救急医は誰が乗ってますか?」
「亜久津先生です」

亜久津か・・・あいつなら何とか繋げてくれるだろ・・・
急いで受け入れ準備を整え、亜久津を待っていた。
「富城!頼むぞ」
「あぁ、後は任せろ、亜久津」
頼もしい友人は、頷いた後、状況を説明した。

白波院長から、同じ歳で、有能な救急救命医がいると紹介されて、白波と3人で食事会をした時に、意気投合し、熱く語りあったのを昨日のように覚えている。

俺は、亜久津の思いも背負い、手術室に向かった。
必ず、俺が助ける。

今日帰る予定だった時間に手術が終わり、術後の経過が気になり、診療情報を整理しながら、経過観察をした。
「天真先生、安定してますね」
「この様子だと大丈夫でしょう。後は、宿直の先生にお任せします。私は、自宅に戻りますが、何かあれば、直ぐに連絡ください」
「分かりました。お疲れ様でした」

病院を出ると、綺麗な月が夜空を照らしていた。
美来は、ベッドで1人寂しく寝てるだろうか・・・

静かに玄関を開けて、シャワーを浴びた後、ケトルにお水を入れ、スイッチを入れようとしたが、美来が気になって寝室をそっと開けた。

ベッドの美来を見ると、俺の枕を抱きながら、静かに寝息を立てている。
ほんと、可愛い・・・今の俺の癒やしだ。
起こさないように、そっと髪を撫でるだけでも、ホッとする。
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