誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
【初めての動揺~天真】
「今日は健診だな。来週は予定日か・・・いつ陣痛が来てもおかしくないから、直ぐに連絡しろよ」
「はい。じゃあ、また病院で」
玄関で、手を振る美来に見送られ、出勤した。

今日はオペの予定も無く、落ち着いた時間が流れる。
今頃、家を出るって行ってたから、そろそろ診察室に向かうか・・・

立ち寄った救急処置室から出ようとした時、電話を取っていた看護師が、「天真先生!」と、引き止めた。
「救急搬送の連絡です!それと亜久津先生から直接、天真先生にと」
「ありがとう・・・俺だ、どうした?」
「いいか、落ち着いて聞けよ。今、俺が搬送してるのは、美来ちゃんだ」
「美来?・・・健診だから、こっちに向かってるはずだぞ?」
「車が走っている先に、小さな子供が道路に飛び出そうとしたのを、急いで抱え走ったらしく、それから急に苦しんだらしいんだ。直ぐに産科医に準備してもらえ、いいな!」
電話がプツッと切れた。

「先生・・・大丈夫ですか?」
「直ぐに救急の受け入れ準備を!当院の産科を受診してる、富城美来、27歳の女性。当院のスタッフで、私の妻です。直ぐに杉本先生に連絡を」

周りは一瞬静まりかえり、その後、看護師とドクターが手分けして電話し、受け入れの準備のために、動いていた。
「天真先生は、入り口で到着を待ってください。来たら直ぐに、分娩室へ。手の空いてる人は、帝王切開にも対応出来るように準備して!」

あとは皆に任せて、俺は急いで、緊急用の入り口に行くと、健真会救急医療センターのドクタカーが到着した。
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