誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
徳関大学病院で私が辛い思いをしていたことを、先生は知らない。
余計な心配をかけないようにしないと。

「大丈夫ですよ。中のことはよく分かりますから」
「久々で迷わない?」
「ま、迷いません!多分・・・変わって無ければ・・・」
私が段々不安そうに言うと、先生はフッと笑って、私を力強く抱きしめた。

「もし美来が迷いそうになれば、俺が必ず助ける。もし美来が迷子になったら、俺が絶対に捜し出す。何事に対してもだ」
先生の広くて温かい胸に埋まり、私の不安は消えて行く。こんなに素敵な人が、私の旦那様で味方なんだから・・・

「はい、お願いします」
「宜しく頼むね。じゃあ、白波に連絡するから」
白波先生と何か約束してたのかなぁ?

「白波、明日、予定通り徳関に行くから・・・・・・そうだ、美来も連れてだ・・・・・・あぁ、後は頼む」
電話を切った後、お母さんにも連絡していた。

ベッドに横になり電気を消すと、不安が駆け巡る。
きっと、あの人、中上さんは、まだ事務局にいるはず。
今は、主任や仲間がいる。何よりも、先生が傍にいる。
分かっていても、記憶が邪魔をして、天井を見つめていた。

「美来は何も心配するな。さぁ、寝ようか」
私を抱き寄せて、まるで来真を寝かしつけるように背中をトントンし、安心して、いつの間にか眠りについていた。
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