誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
「天真先生、私がここで、どんな思いをしてたか知っていたんですか?」
「あぁ、来真が産まれて実家にいた時に、お母さんが泣きながら、話してくれたよ」
お母さん・・・悲しんでいた頃の顔が浮かぶ。

「美来が幸せになって、子供が産まれたから、きっと俺に真実を話してくれたんだね」
「先生、今日みたいなこと言って、大丈夫ですか?」
「大丈夫だ。美来のことも、白波院長には話をしていてね。院長が理事長に、今回の引き抜きの話と美来の話を報告したら、珍しく凄く怒ったらしいよ。後は任せて、好きに暴れて来なさいって」
「暴れて・・・あの温厚で有名な白波理事長が?」
「温厚だけど、人情派で熱い人だからね。それじゃないと、白波医院は、ここまで大きくなっていないよ」
「そうですね・・・先生、ありがとう」
「さぁ、来真を迎えに行こう」
車の窓から徳関病院を見ても、もう、胸が痛むことは無かった。

その後、噂で聞いたのは・・・
事務員達や看護師、ドクターの中で、今回の噂が広がり、今までの事を多くの人が、内部通報したらしく、事務部長は待ってましたと、理事長に全て報告した。
何も知らなかった理事長は、医師を纏める立場として、あるまじき行為だと激怒し、理事長の先輩で、とても厳しい先生がいるって噂の病院に、大野先生は派遣されることになった。

中上さんはというと、盾になる人もいなくなり、今までの言動が仇となって、苦手なITについて誰にも聞く事が出来ず、医事課に移ったけど、結局、誰にも相手されず、辞める事になった。

仲の良かった先輩達や、新しく夢を持って入って来た後輩達も辞めて行った。
自業自得・・・この言葉がぴったりだ。
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