誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
―月日は経ち、来真が1歳になった頃―

来真を寝かしつけたあと、ソファに座って本を読んでいる先生の横に座った。
宇河HDとの話が本格的になってきたら、アメリカに行く話も進んでいる。
それまでは、白波医院で技術を磨くんだと、敏腕ドクターと言われていても、技術と知識向上に余念が無い。

最近、夜時間がある時は、先生は英会話と晴海社長に紹介された連携医院の医師とリモートをしていた。

本当は寂しいけど、邪魔をしないようにしないと・・・
「先に寝ますね。おやすみなさい、先生」
静かに声をかけ、部屋のドアを閉めた。

来真が寝ているのを確認して、ベッドに横になると、しばらくして静かにドアが開いた。
「美来、元気なさそうだけど、大丈夫か?」
「大丈夫です。原因は分かってますから」
「悩みがあれば相談しろよ。夫婦の中で隠し事は無しだろ?」
ベッドに腰掛けて、背中を向けて布団に潜る私の髪を静かに撫でていた。
「・・・先生不足なだけですから・・・大丈夫です」

髪を撫でる手が止まり、私を振り向かせ、目をジッと見つめる。
「大丈夫じゃないだろ?」
私は言いたい言葉が出ずに、唇を噤んだ。

私の心を既に分かっているように、艶めかしく唇を撫でる先生の手・・・
「どうしたいか、俺にお願いしろよ」
「先生を・・・たくさん愛していいですか?」
「もちろんだ。ようやく美来から誘ってくれたな」
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