誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
次の日、ロールピアノが到着し、早速ヘッドホンをつけて、昨日検索した動画を見ながら、練習していた。

先生が帰って来るまで・・・1時間くらいはあるかなぁ・・・
30分だけ練習して、先生に見つからないように片付けよう。

時間が経つのを忘れるほど、必死で画像を見ていると、急に目の前に天真先生の顔が現れて、
「キャッ!」
と飛び上がってしまった。

「ビ、ビックリさせないでください!」
ビックリしたのと、見られた恥ずかしさに、心臓がバクバクしてる。

「何をしているかと思ったら、ピアノの練習か?」
「えぇっと・・・色々ありまして」
「雄基君に聞いたよ」
「えっ!雄基君しゃべっちゃったの?」
「藤里さんていう、面白い人がいたってね」
「だ、だって、凄く辛そうだったから、つい・・・」
「まぁ、そのお陰で、彼が前向きになってくれたから、良かったけど・・・大丈夫なのか?」
「約束だから・・・私、先生みたいに直接、雄基君を助けてあげられないでしょ?少しでも力になりたいんです」
「ご褒美のプリンは、自分が食べたいからだろ?」
「ち、違います!最近、駅前に出来たケーキ屋さんで、とても美味しいプリンがあるんです!でも、今は我慢して、雄基君と一緒に食べる、2人のご褒美なんです!」
プンプンして拗ねてると、天真先生は頬笑みながら、
「ありがとな」
私の頭をポンポンと撫でて、部屋に入っていった。

さっきより・・・心臓のリズムは強く、早く打っている・・・
ビックリしたからじゃない・・・
私・・・この間から、何だか変だ・・・
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