誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
「どうして、藤里さんが泣くの?」
「だって・・・」
「もぉ・・・僕まで涙が出るよ」

2人は笑いながら、涙を拭いていた。
「その様子だと、上手く弾けたのかな?」
その声に2人が見上げると、天真先生が立っていた。

「天真先生・・・私、たくさん間違っちゃって」
「上手に弾けていたよ」
「そうか・・・じゃあ、次は俺の番だな。雄基君、頑張ろうな」
雄基君は少し不安そうに、
「先生、僕、藤里さんと一緒にプリン、食べれるのかなぁ・・・」
「俺を信じろ。そして、自分を信じるんだ」
「・・・藤里さん、必ず一緒にプリン、食べようね!」
「もちろんよ!全種類制覇するわよ!」
「そ、それは・・・僕、食べれるかなぁ」
「全く・・・どうして、そうなるんだ?」
雄基君と天真先生は、顔を見合わせて笑っていた。

天真先生のこんな笑顔・・・
爽やかで、優しくて、温かい・・・
鼓動が・・・早く弾け、賑やかに奏でている。

「藤里さん・・・大丈夫?顔が赤いけど」
「う、うん、大丈夫。ホッとしたからかなぁ?」
「雄基君。そろそろ、病室に戻ろうか」
「はい。じゃあ、藤里さん。また・・・必ず会おうね」
「うん、必ず、必ずね」
手を振りながら、雄基君と先生が病室に歩き出した。

雄基君、頑張って・・・
その隣を歩く先生の背中は、家で見るより、大きく見える。
そして、雄基君に向ける笑顔を見ると、ドクンッ・・・また始まった、胸の鼓動・・・

この気持ち・・・私、先生のこと・・・
ダメダメっ、義理のお兄さんなんだから・・・
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