誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
翌日、白波が俺の所に、嬉しそうに笑いながら近づいて来る。
「天真、お前に報告があってな。今夜、妹さんを借りるよ」
「人の妹を物みたいに言うな。知ってるよ。本人から聞いたから」
「よし、家族の許可も得たから、問題ないな。久々だよ、この感情。好きになってしまったら、全てが愛おしい。守ってあげたくて、ずっと目で追ってしまう」

そんなこと・・・俺が1番知っている。
「ただ、ドジなだけだろ?」
わざと強がってそう答えた。

「何事にも一生懸命なんだよ。必死さも可愛いしね」
それは・・・俺も一緒さ。
でもそれは・・・決して言葉に出来ない。

「・・・本気か?」
「冗談で、親友の妹に告白しないよ。そうか!もし結婚となれば、天真の弟になるのかぁ・・・僕が弟じゃ、ダメか?」
「誰と付き合おうと、結婚しようと、彼女が決めることだ」
「よしっ!そうなった時は、宜しくな!お・に・い・さ・ん」

白波が意味深な笑顔で、俺の肩をポンッと軽く叩くと、そのまま逆方向に歩いて行った。
胸が締めつけられるようなこの感覚・・・

美来と同居してから、しばらくして気がついたこと・・・
美来が他のドクターと話をしていると、モヤッとする気持ちを感じ始めた。
その時は、妹として芽生えた感情だと思っていたが・・・

今まで経験したことがない、怒りにも似たこの感情・・・
嫉妬・・・ドクターの俺にも・・・治せないこの症状・・・
気持ちのコントロールが出来ない・・・
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