「生きること」 続編
わたしは慌てて、自宅マンションまで走った。
そして、恐怖で震える手で、バッグの内ポケットからカードキーを取り出すと、急いでマンションのオートロックドアを解除した。
振り向く余裕もなく、エレベーターの上矢印ボタンを連打する。
すりと、背後からドンドン!と大きな音がして、ふと振り返った。
そこには、ギリギリドアに入れず、悔しそうにわたしを睨む舞さんの姿があった。
そして、ドアを力強く叩いたせいか警報が鳴り、その音に舞さんは慌てて逃げて行ったのだった。
わたしはやっと1階までやってきたエレベーターに乗り、8階のボタンを押した。
恐怖で身体の震えが止まらない。
わたしはすぐに、黒木さんに連絡をしようとしたが、仕事中に心配をかけると、仕事に支障が出ると思い、何とか自分を落ち着かせながら、黒木さんの帰りを待つことにしたのだった。
「ただいま帰りました。」
黒木さんの帰宅と同時に、わたしは黒木さんの元へ走って行って抱き着いた。
そんなわたしの行動に何かを察知したのか、黒木さんは「何があったんですか?」と言い、抱き締め返してくれた。
「舞さんに見つかってしまいました、、、。」
わたしの言葉に驚きを隠せないでいる黒木さん。
黒木さんはわたしが落ち着くまで、そのまま抱き締めてくれていた。