「生きること」 続編
午後1時頃、わたしは心療内科の受付へ行き、医局まで入れる許可証を受け取ると、医局に黒木さんにお弁当を届けに行った。
医局のドアをノックすると、出てきたのは黒木さんだった。
黒木さんは驚いた様子だった。
「お弁当届けに来ましたよ。」
わたしがそう言うと、黒木さんは切なそうに微笑み、「ちょっとあっちで話しませんか?」と言った。
不思議に思いながらも、わたしたちは自販機が並ぶ場所の長椅子まで移動し、腰を掛けた。
「話しって、どうしたんですか?」
わたしがそう訊くが、黒木さんは何か言いづらそうに俯いて黙ったままだった。
そして、わたしが黒木さんの言葉を待っていると、黒木さんはゆっくり話し始めた。
「僕たちは、一緒に居るべきじゃないのかもしれません。」
黒木さんの言葉が理解出来ないわたしは「、、、えっ?」と溢した。
「僕たちが一緒にいることで、、、僕のせいで、くる実さんを危険な目に遭わせてしまっています。僕は、死神の時のようにくる実さんに何かあっても、すぐに駆け付けれません。それなら、離れるしか方法がないんじゃないかって、、、。」
「そんな!約束したじゃないですか!ずっと一緒に生きていきましょうって!あの言葉は嘘だったんですか?!」
「違います!僕だって本当は、くる実さんと一緒に居たいです!でも、、、これ以上、くる実さんに怖い思いをさせたくないんです、、、。」
わたしの頬には、涙がつたっていた。
そして、わたしはお弁当を黒木さんに投げつけると、病院の廊下を走り、家までの道のりを走っていた。
わたしは家に着くと、寝室に駆け込み、ベッドに崩れ落ちるように泣いた。
泣いて、泣いて、まだこんなに涙が出るの?という程に泣き続けたのだった。