「生きること」 続編
わたしは、あれからずっと布団に潜り込んで泣き続けた。
いつも隣に寝ているはずの黒木さんの温もりや抱き締めてくれたときの温かさを思い出し、深い悲しみを更に深く寂しくさせるのだった。
そして、わたしは仕事がある日は、何とか"元気"な自分を作り、仕事をこなしていたのだが、ふとしたときにボーッしてしまったりしている自分がいた。
閉店間際、閉店業務をするわたしのところに岡部さんが来た。
わたしがふと顔を上げると、岡部さんは難しい顔をして、両手でわたしの顔を挟んだ。
「あんた、痩せたね。」
「え?」
「ちゃんと食べてるのかい?」
「、、、最近、あまり食欲がなくて。」
わたしはそう言うと、力なく無理に笑って見せた。
「何があったのか分からないけど、このままだと倒れちゃうよ?明日休みなんだから、少しでも食べなきゃだめだよ?」
「はい、、、。」
すると、岡部さんはふとお店の扉の方を見て、「ほら、不審者が迎えに来てるよ。」と言って笑った。
お店の扉のガラス窓からは、チラチラと敬ちゃんの姿が見えていたのだ。
「今日はもう良いから帰りな。遠慮なんてしなくていいからね?いつも頑張ってもらってるんだから!不審者も、寒空の下で待ってるの大変だろうしさ!」
そう言って、岡部さんは豪快に笑ったのだった。
「じゃあ、お言葉に甘えて、、、お先に失礼します。」
「はいよー、お疲れー!」
わたしはカーディガンを羽織ると外へ出た。
外には、寒くてパーカーのポケットに手を入れ、猫背になっている敬ちゃんが待っていた。