「生きること」 続編
「クロダさん!」
わたしは嬉しくなり、クロダさんのところまで近付こうとした。
しかし、クロダさんは無表情のまま「ダメだ!こっちに来ちゃいかん!」と強い口調で言ったのだ。
わたしは足を止め、クロダさんの言葉に少し悲しくなった。
「くる実、お前はまだこっちに来ちゃいかん。お前は、クロキと生きる人生がまだ残ってる。」
クロダさんの言葉にわたしは俯いた。
「でも、、、黒木さんには、もう一緒に居られないと言われてしまいました。黒木さんの居ない人生なんて、生きてる意味がありません。」
「何言ってるんだい!クロキは、あんたと一緒に生きる為にどれだけの試練を乗り越えたと思ってるんだい?!死神が人間になる為の試練を全て達成し、人間に転生出来たのは、くる実の存在があったからなんだよ?」
クロダさんの言葉に涙が溢れてくる。
そうだった、、、黒木さんは、わたしとの約束を守ってくれたんだ。
わたしは黒木さんを信じて7年待った。
それをこんな形で簡単に終わらせていいの?
「でも、クロダさん、舞さんが、、、あの世に送ったはずの舞さんが居たんです!それで、多分、、、わたしは舞さんに刺されて、、、」
わたしの言葉にクロダさんは冷静に「舞は、もう居なくなるよ。」と言った。
「えっ?」
「あの舞って子は、ある死神と契約をして、元々の寿命を削る代わりに現世に戻ったのさ。そろそろ、時間切れだと思うよ。」
クロダさんはそう言うと、橋の向こう側でわたしに優しく微笑みかけてくれた。
「くる実、生きるんだ。クロキと一緒に生きるんだよ。見守ってるからね。」
そう言うと、クロダさんは消えてしまい、「あ、クロダさん!」とわたしがクロダさんを呼んだと共に目の前が真っ暗になった。