「生きること」 続編
あとから聞いたのだが、わたしは心臓付近を刺されていて、もう少しでもズレていれば助からなかったらしい。
そして、舞さんは通報されすぐに駆け付けた警察に逮捕されたらしいのだが、留置場でなぜか不審死をしたらしい。
クロダさんが言っていた「時間切れ」のときが来たのかもしれない。
それから、わたしはみんなが驚く程、早く回復をし、予定よりも3週間も早く退院することが決まったのだ。
きっとクロダさんのおかげだ。
そう思わざるを得なかった。
「くる実ー!来たよー!」
「岡部さん。」
病室の扉が開くと、岡部さんが紙箱を持ち上げて顔を覗かせて見せ、「美味しいケーキ買ってきたよ!」と言って、微笑んでくれた。
「こりゃ、まあ〜、広い個室だねぇ。さすが、医者の嫁だね!」
岡部さんは病室に入るなり、室内を見回して言った。
岡部さんの言葉にわたしが笑うと、岡部さんは「あれ?今日は、まだ嫁じゃないですって、言わないんだね!」と言った。
わたしが「もうそろそろ嫁になるので。」と言い、照れ笑いを浮かべると、岡部さんは大きな口を開け、目を見開くと「えー!おめでとう!」と言った。
「それからもう一つ。」
わたしはそう言うと、自分のお腹に手を当てた。
「新しい命に恵まれました。」