この想いが、キミに届きますように。
「んー……、やっと終わったぁ……」
先生がいなくなったふたりきりの教室。
拳を突き上げるかのように両腕を伸ばすと、椅子の背もたれに寄りかかって、ふぅ、と大きく息を吐いた。
そんな彼に私がちいさく「おつかれさま、月島くん」と声をかけると、彼は伸ばした腕をそのままに目線をこちらに向けて、ゆっくりと瞬きを数回繰り返した。
そしてふわりと優しい笑みを浮かべると、「田宮さんこそ、お疲れ様」と私のことを労ってくれた。
向かい合うようにくっつけられた机の上には、束になった資料が山のように積んである。
今度各クラスに配布される予定のそれは、文化祭ポスターのデザイン案募集のお知らせ。
三枚一組のそれをホッチキスで止めるよう先生に指示され、ついさっきそれが終わったのだった。