この想いが、キミに届きますように。
「よし、ゲームしよ」
机の横にかけていた鞄の中からスマホを取り出すと、彼は上機嫌にゲームを起動させる。
その姿はまるでお預けをくらっていた子犬のよう。
今日何度目かの“可愛い”を見つけて、思わず笑みがこぼれる。
じっとロード画面を見つめる彼。手元の画面が切り替わるのを一緒に見守っていると、明るくポップなイラストが画面いっぱいに表示された。
「わ、かわいい……」
「このミニキャラかわいいよね」
控えめにそう呟くと、その声すらも拾って笑顔を向けてくれる彼。
男の子と話すのは怖くて苦手……、だけどなんとなく……本当になんとなく、月島くんは他の男子とは何かが違うような、そんな感じがした。
「はい、田宮さん」
そんなことを考えていると、ふいに彼がスマホをこちらに向けてくる。
わけもわからずそのスマホをじっと見つめていると、「選択肢、田宮さんが選んでよ」とにこやかに続けた。