華の咲きかた
「夏美〜うるせえからやめろって。
つーか綾、笑いすぎてよだれ垂れてるぞ」
長くてサラサラな黒髪に、切れ長でキツい目が特徴の静香先輩。
「うわっ、きたねえ!
赤ちゃんかよお前!」
温厚なマドカさんとは真逆の性格な二人は、喋り方からキツいメイクまで、どっからどうみてもイケイケのヤンキーだった。
その辺に居る男よりよっぽど根性が座ってる人達で、
マドカさんを通して仲良くなるまでは、私も綾も近寄りがたい先輩だったけど、
そんな二人ですら、マドカさんには一目置いているから驚きだ。
「達也達うまく巻けたのかな、警察。
なんか毎度毎度あいつらに押し付けて先に帰って来るの悪いよな」
マドカさんはテーブルにグラスと日本酒を置くと、ボソッとそう言った。