華の咲きかた
「単独で走る?
三台ありゃ余裕だろ」
静香さんがそう言いだし、
私も目を輝かせてウンウンと頷いた。
「なら一度やってみるか?
二度目は全員、年少を出た後になるだろうけどな」
「……。」
マドカさんは多分、総長になって責任があるから仲間をみすみす捕まらせる様な決断ができない。
そうでもなきゃ、男に守ってもらうなんてダサい真似を続ける訳がないから。
「他のレディースと連盟を組もうにも、うちら以外のレディースなんて、県北に1チーム在るだけだもんな。
ま、現時点じゃあいつらと走るしかねえだろ。
うちのおっかない総長さんが、私や静香になんの相談も無く勝手に初代を追い出しちまって、人数も一気に減ったし」
「…それは悪かったよ」
「ギャハハハ、
いーっていーって別に。
どのみちあいつら、次なんか気に食わねえ事したらやっちまうつもりだったし。
な、静香」
「だな」
初代が抜けて人数は少なくなったのに、
なぜか前よりも頼もしくなった気がした。